星のきれいな街でした

ちょっと前の話になりますが、昨年の11月に1ヶ月間過ごした伊東での想い出を綴りたいと思います。
思えば、光栄極まるお仕事でありました。場所は「伊東に行くならハ・ト・ヤ♪」で御馴染みのサン・ハトヤさん。こちらの大ホールで毎晩開催されるディナーショーの司会&漫談という大任を任されてしまったのです。ディナーショーの中身は1ヶ月ずつ内容が違っているのですが、私が司会をした時のメイン・ゲストが・・・。
な、な、な、なんと!
ロス・インディオスの皆さんだったのです。
ちなみに、その前の月は西川峰子さんでした。ロス・インディオスと言えば歌謡史にその名を今も燦然と輝かせるムード・コーラスグループです。「別れても好きな人」「コモエスタ赤坂」「知りすぎたのね」などなど。そんな数多くのヒット曲を本物の、生の歌声で1ヶ月の間、毎晩聴けるというこの幸せ。でも、それは同時にロス・インディオスの皆さんにとっては「毎晩、中津川弦の漫談を聞かされる」という苦行でもあったのです。でも「仕事」として割り切ってくださったのでしょうか、メンバーの皆様はこんなセコ芸人に対して本当に気さくに、優しく接して下さいました。やっぱり大物の方は凄いです。私は、これからずっとロス・インディオスの熱狂的ファンでありたいと思います。
さて、ショー以外での想い出もチョコッと。ショーが始まるのが夜なので夕方位までは基本的に空き時間な訳です。どんな風に過ごしていたかと言うと大体、海岸をぼんやり眺めてるか、温泉にぼんやり浸かっているか、干物屋さんが並ぶ通りをぼんやりと歩いているかのどれかでした。で、時間になったら準備する、みたいな。なんと贅沢な時間でしょう。夜は住み込みの部屋で独り、干物屋さんで買った塩辛の瓶詰とかで呑んでました。
一度、熱海まで足を延ばして観光した時もありました。向かう先は夢の秘境「熱海秘宝館」。ところが悲しい事に、いざ入ってみると、男独りで来ている客は私一人だけ。後はみーーーんなカップル。しかもその時の私のファッションはと言うとサンダル履きにジャージの重ね着、肩から、たすき掛けのポシェット。頭は寝癖だらけ。物の見事に浮いてしまいました。背後から突き刺さるカップル達の冷たい視線に耐え切れず、そそくさと退散しました。
と、ゆう訳で駆け足で伊東での日々を振り返ってみましたが、本当に楽しき日々でした。サン・ハトヤの皆さん、ロス・インディオスの皆さん、そして、お越し下さった皆さん、その節はどうもありがとうございました。
これにて、甚だ簡単ではございますが伊東での報告をおわります。何か質問とかあったらどうぞ。